(国立科学博物館)科博メールマガジン第506号‏(発行日:2013年1月24日)

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  科博メールマガジン第506号           
    発行日:2013年1月24日           
   http://blue.tricorn.net/kahaku/j.x?v=3&u=7047   
 
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 ただ今開催中の特別展「チョコレート展」の入場者数がお陰様で20万人を突
破しました。多くの方にご来館いただき、誠にありがとうございます。20万人
目にご来場されたご家族には、ガイドブックやオリジナルグッズなどの記念品
をお渡しし、記念撮影を行うセレモニーを催しました。次に目指すは30万人。
これからバレンタインデーも近づき、一年で一番チョコレートが注目されるこ
の機会に、その歴史や作り方を楽しく知ってさらにおいしく味わいましょう!
 さて、元日に配信しましたメールマガジンの「新春お年玉プレゼント」にご
応募いただいたみなさま、お待たせしました。プレゼントの発送準備が整いま
したので、当選した方々には明日お送りします。当たるかどうかの運試し、ぜ
ひ楽しみにお待ちください。なお、常設展招待券、特別展「チョコレート展」
招待券についてはすでに発送済みです。また、特別展「グレートジャーニー」
招待券につきましては3月以降にお送り致しますのでもう少々お待ち下さい。
  
          
 ※ 科博メールマガジンは、国立科学博物館が毎週木曜日に発行しています。
 ※ このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
    
▼- 目 次 -▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼
 
 ■ エッセイ     「小惑星と衝突」
■ 自然教育園だより 「大雪が降った後の自然教育園」
 ■ お知らせ
■ 壁紙プレゼント(1月カレンダー付き)

 
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◆ エッセイ ◆  
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 小惑星と衝突
  
 
 
                        理工学研究部 米田 成一   
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 小惑星アポフィスが2036年に地球に衝突すると騒がれましたが、NASAは可能
性が100万分の一以下と発表しました。とりあえず安心してよいでしょう。でも、
最近の小惑星探査や隕石の研究で、小惑星同士の衝突はかなり激しく起こって
いることが分かってきました。

 2008年10月、直径数mという非常に小さな小惑星が発見され、約20時間後にス
ーダンの砂漠に落下しました。アルマハタ・シッタ隕石と名付けられたこの隕
石は当初、特殊な無球粒隕石に分類されました。ところが回収された破片の中
に別の種類の隕石が見つかりました。それも2種類以上もの。短寿命の宇宙線
生成核種が検出されているので、落下した小惑星に入っていたことは間違いあ
りません。つまり、色々な隕石のもとになる小惑星同士が衝突して破壊され、
それらが混ざり合ってまた小さな小惑星に固まって落ちてきたと考えられます。

 「はやぶさ」が持ち帰った小惑星イトカワの微粒子にも証拠がありました。
微粒子にほとんど加熱を受けていないものと、800℃程度の加熱を受けたもの
が見つかったのです。中心部が800℃になるには小惑星の直径が20km必要です。
その小惑星が破壊され表面と内部が混ざって、再び長さが535mという小さな小
惑星イトカワができたと考えられます。

 2011年7月にはNASAの探査機ドーンが小惑星ベスタに到着しました。ベスタ
は直径が530kmもあり小惑星では最大級です。ところがその南極には500kmの巨
大なクレーターがあり、地殻深部の物質が見えています。反射スペクトルを測
ってみると、これが無球粒隕石の一種によく一致しました。つまりベスタに別
の大きな小惑星が衝突して飛び出した破片が隕石になったと考えられています。

 このように小惑星では衝突と破壊、そして破片が集まってまた小惑星になる
ことが繰り返されていて、その一部が隕石として落ちてきているのです。ドー
ンはベスタを離れ準惑星ケレスに向かいました。「はやぶさ2」も2014年の打
ち上げを目指しています。今度はどんな姿を見せてくれるかとても楽しみです。
     
  
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◆ 自然教育園だより ◆  
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 大雪が降った後の自然教育園  
 
 
 
                    附属自然教育園  大澤 陽一郎
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 先日1月14日の急速に発達した低気圧により7年振りに東京地方に大雪が降
ったことは記憶に新しいと思います。ここ東京都港区にある自然教育園でも雪
が降ると一時園内は綺麗な雪景色となりますが、さらに降り続けると、常緑樹
が雪の重みで弓状に曲がり園路を覆い被さり始めます。今回は、いたるところ
でバリバリと音をたてて枝が折れはじめ、やむを得ず入園者の安全を優先して
2時で臨時閉園の処置をとりました。

 閉園後に園内全体の状況を確認したところ、雪の影響で常緑樹のスダジイ、
タブノキ、カシ類、針葉樹のクロマツ、アカマツなどが太い枝ごと折れて園路
を塞いだり、折れた枝葉が頭上にぶら下がったりする現場が何十ヶ所も見つか
りました。とうていお客様が歩ける状況ではありませんでしたので、翌15日の
休園日には職員総出で復旧作業をおこない、その翌日には開園することができ
ました。

 なお、“水鳥の沼”周辺は、10m以上にわたりシラカシの巨木やスダジイな
どの表土がめくれ上がって“水鳥の沼”に倒伏し、シラカシは反対側の岸に横
断してしまい、まさに風景が変わってしまいました。

 これだけ多くの樹木がしかも表土ごと倒伏した現象を見たのは初めてです。
これほど大規模ですと復旧作業も職員の手には負えません。現在も倒木が手つ
かずのまま残っており、今後、対応を検討する予定です。

 今回の大雪がもたらした被害ははかり知れない程大きいといえます。
  
 
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◆ お知らせ ◆  
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科博NEWS展示 開館130周年記念プロジェクト
生物多様性ホットスポットの特定と形成に関する研究成果展示
「ここまで解った!日本の多様な生き物たち」
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 みなさん、生物多様性ホットスポットをご存じですか?国内の生物多様性の
現在の分布、日本の生物多様性がどのように形成されたか。当館の植物・動物
・地学の3つの研究部の研究者が、当館に収蔵されているたくさんの標本、そ
してDNAや化石の情報にもとづき「生物多様性ホットスポット・日本」の核心に
迫るべく研究に取り組みました。本展示をご覧いただき「生物多様性ホットス
ポット」の研究の進展をぜひ感じ取ってください。

[期  間]平成25年1月16日(水)~3月10日(日)
[場  所]地球館1階(レストラン下) 南側スペース
[休 館 日]常設展示休館日に準ずる
[開館時間]9:00~17:00(金曜日は20:00まで)
※入館は各閉館時刻の30分前まで
[料  金]常設展示入館料のみでご覧いただけます。

 詳しくは下記をご覧下さい。
 http://www.kahaku.go.jp/event/2013/01hotspot/index.html

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科博NEWS展示関連イベント         <ご案内>
生物多様性ホットスポット研究者トーク&常設展示スペシャルツアー!
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 海老原研究員(植物)、西海研究員(動物)、斎藤研究員(地学)による、
研究にまつわるトークを楽しんだ後、常設展示室にて研究員が関連展示を特別
に解説しながら、みなさんと一緒に巡ります。お楽しみに!

[開 催 日]平成25年2月3日(日)14:00から約2時間
[会  場]国立科学博物館 地球館3階講義室&展示室

 詳しくは下記をご覧下さい。
 http://www.kahaku.go.jp/event/2013/01hotspot/index.html
 
 
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コシガヤホシクサシンポジウム ~茨城の水辺から発信する植物保全~
                      <ご案内>
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 世界で唯一、茨城県下妻市の砂沼で見られたコシガヤホシクサは、1994年に
野生から絶滅してしまいました。2008年から始まった、コシガヤホシクサを野
生に帰すプロジェクトは、2012年秋には自力で子孫を残し、次の世代が花をつ
けるなど、国内初の挑戦は着実に成功に近づいています。本シンポジウムでは、
茨城県の水辺で行われている先駆的事例から、我が国の植物の保全を考えます。

[会 場]茨城県下妻市公民館2階大会議室(茨城県下妻市本城町3-36) 
[開催日時]平成25年2月17日(日)13:30~16:30 開場は12:00
[共同主催]国立科学博物館 筑波実験植物園、NPO法人アクアキャンプ
[協  力]ミュージアムパーク茨城県自然博物館、下妻市

 詳しくはこちらをご覧ください。
 http://www.tbg.kahaku.go.jp/event/download/2013_koshigaya.pdf

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特別展「チョコレート展」    
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 本展では、チョコレートの原料であるカカオ豆の小さな一粒を通じて、カカ
オを育む自然の恵み、チョコレートを発明した人類の智慧と工夫、そして、世
界のつながりなどを約380点の展示物を通して明らかにします。
 カカオの木の展示や、カカオ豆になった気分で体験できるチョコレートの製
造工場コーナー、また、チョコレートの起源であるマヤ・アステカ文明の展示
品など、様々な展示を通して、知っているようで知らないチョコレートの魅力
をお楽しみいただけます。

[開催期間]平成24年11月3日(土・祝)~平成25年2月24日(日)

 詳しくは下記をご覧ください。
 http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2012/choco/
 
 
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日本の科学者技術者展シリーズ 第10回
企画展「植物学者 牧野富太郎の足跡と今」 
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 高知県佐川町に生まれた植物学者、牧野富太郎は、2012年に生誕150年を迎
えました。本展ではこれまでの展示と異なる視点-現在という時間軸を加え、
牧野富太郎の仕事が後の研究者や植物愛好家にどのような影響を与えたかを考
えます。

[開催期間]平成24年12月22日(土)~平成25年3月17日(日)

 詳細は下記をご覧ください。
 http://www.kahaku.go.jp/event/2012/12makino/index.html

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企画展「植物学者 牧野富太郎の足跡と今」講演会
「現代に生きる牧野富太郎:企画展にまつわるあれこれ」 <参加者募集>
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[日  時]平成25年2月24日(日)13:30~15:30
[申込締切]    2月14日(木)17:00必着
 
 ※申込み方法等詳細は下記をご覧ください。
 http://www.kahaku.go.jp/event/2012/12makino/event.html

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ミニ企画展 科博・干支シリーズ「巳年のお正月」※まもなく会期終了です。 
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 毎年恒例のミニ企画展「科博・干支シリーズ」。2013年の干支は巳(み)で、
動物はヘビです。国立科学博物館の400万点を超える標本資料の中から、日本
で見られるヘビを中心に一挙公開します!

[期  間]平成25年1月2日(水)~1月27日(日)

 詳しくは下記URLをご覧下さい
 http://www.kahaku.go.jp/event/2013/01eto/index.html

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2012年ノーベル賞受賞記念展
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 この展示では、2012年ノーベル生理学・医学賞を受賞された山中伸弥京都大
学iPS細胞研究所所長・教授について、受賞理由となったiPS細胞や博士の業績
を解説パネルで紹介します。併せて、改めてノーベル賞に関して広く理解を図
るために、物理、化学および生理学・医学の科学系3賞における過去の日本人
受賞者15名をノーベル賞巡回展のパネルを用いて紹介します。
 
[開催期間]平成24年12月26日(水)~平成25年2月28日(木)
 
 詳しくは下記をご覧下さい。
 http://www.kahaku.go.jp/event/2012/12nobel/index.html

 
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第1回ヒットネット(HITNET)ミニ企画展「食の歴史・日本の産業技術」
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日本全国には産業技術に関する資料を保存・展示している博物館等が多くあ
ります。その資料を検索できる共通データベース(ヒットネット)に登録され
ている博物館を紹介します。

[開催期間]平成25年1月16日(水)~3月3日(日)

 詳しくはこちらをご覧ください。
 http://www.kahaku.go.jp/event/2013/01hitnet/index.html
  
 
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青少年ものづくりフェスタ2013 紙飛行機を飛ばそう!!! <ご案内>
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 「紙飛行機」をテーマにものづくりの試行錯誤を体験する3回の連続講座。
最終回は当館所蔵の国産旅客機YS-11を保存している、羽田空港T101格納庫にて
飛行コンテストを実施します。コンテストの後はYS-11の見学会もある特別感満
載のイベントです。

[開催日程]第1回 平成25年2月17日(日)
      第2回 平成25年3月10日(日)
      第3回 平成25年3月26日(火)

 詳しくは下記をご覧下さい。
 http://www.kahaku.go.jp/event/images/mono_2013.pdf
  
 
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ホットニュース最新号をアップしました!
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 10月末にプレスリリースでも報告しましたが、当館の筑波実験植物園では、
光合成する植物と光合成しない植物の雑種の開花に世界で初めて成功しました!
ふつう植物は葉で光合成して生きていくための栄養を作りますが、なんと光合
成をしない植物がまれにあるのです。今回のホットニュースは、進化の解明に
もつながるこの興味深い雑種についてとりあげます。

 最新号ページはこちら↓
 http://www.kahaku.go.jp/userguide/hotnews/index.php

 
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雑誌milsil(ミルシル)通巻31号と定期購読について
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 今回の特集は「ヒトの眠りを科学する」です。改めて考えてみると睡眠は人
生の3分の1から4分の1を占めているにも関わらず、あまり認識することは
ありません。われわれはなぜ眠るのか、夢をなぜ見るのか、寝ている間に脳は
どのような動きをしているのかなど知らないことばかりかもしれません。この
不思議なヒトの眠りを第一線の研究者が紹介します。
 また、今号は新しい年を迎える1月発行ということもあり「科学冒険隊」で
コマを取り上げます。

 発行日 :平成25年1月1日(火)
 定 価 :400円(税込)

 定期購読やお得な会員制度など詳細については下記をご覧下さい。
 http://www.kahaku.go.jp/userguide/book/milsil/index.html
(友の会)http://www.kahaku.go.jp/userguide/repeater/index.html
(賛助会員)http://www.kahaku.go.jp/userguide/support/index.html

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祝!ノーベル生理学・医学賞受賞
山中 伸弥氏へのインタビュー記事(milsil、2008年3号)のホームページ
掲載について
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 当館が発行するmilsil(ミルシル)の連載「サイエンスインタビュー 科学
のいま、そして未来」の2008年3号(2008年5月1日発行)においてノーベル
生理学・医学賞受賞の山中伸弥先生(京都大学iPS細胞研究所所長・教授)を
取り上げました。今回、山中先生のノーベル賞受賞のニュースを受け当館では、
多くの方にこの記事を読んで頂きたいと思いホームページに掲載致します。

 http://www.kahaku.go.jp/userguide/book/milsil/index.html
 
 
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科博のイベント情報紙「kahaku event」2-3月号発行!
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 2-3月号では、展覧会情報や2-3月開催予定のイベントを紹介していま
す。

 情報紙「kahaku event」(年6回 A4サイズ 6ページ)は、展示や学習
支援活動などの情報を掲載しています。国立科学博物館の施設内等で無料で配
布しています。見学やイベント参加の計画をたてる際にご活用ください。
(「友の会会員」「賛助会員(個人特別会員)」の方には郵送でお届けします。)

 詳しくは下記をご覧下さい。
 http://www.kahaku.go.jp/news/kahakuevent/index.html
 
 
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♪::☆::メールマガジン特製壁紙(1月カレンダー付き)プレゼント::☆::♪
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 ご好評につき、「国立科学博物館特製1月カレンダー付きデスクトップ壁紙」
をプレゼントいたします。
(2013年1月31日までダウンロードできます。)

 詳細はこちらです。↓
 http://www.kahaku.go.jp/news/2013/kabegami01/index.html
  
 
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す。(ご感想などについては、このメールマガジンにて紹介させていただくこ
とがあります。なお、お名前は公表しません。)

 宛先: magazine@kahaku.go.jp
 

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 ◆編  集:国立科学博物館 事業推進部 広報・常設展示課
 ◆発  行:国立科学博物館

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